【保存版】神社の参拝でタブーとされること

「神社のタブーについて色々知りたい」
「神社の参拝のマナーを知っておきたい」
「神社本庁の歴史などに興味がある」

神社は神様がいる場所なので、失礼なことをして嫌われないようにしましょう。
神様にお願い事があって参拝しても、マナー違反が原因でご加護をもらえないことがあります。

参道に関するマナーとタブー

手水舎で心身を清めるのは、誰もが知っている作法です。
その後参道を通って神前に向かいますが、この時堂々と真ん中を歩くのはタブーとされます。
理由は真ん中は正しくは正中と呼ばれ、神様の通り道となっているからです。
神様は本殿の中央に鎮座しており、拝殿から参道や鳥居までの正中は真っ直ぐ見渡すことができます。
実際は神様が参道をウロウロするわけではありませんが、鎮座しているところから人間がウロウロする様子を見るのは心地良いとはいえません。
初詣などで人が多い時は難しくても、普段のお参りでは神聖な場所として参道を歩く時は右か左に寄りましょう。
参道を横切る時は「失礼します」という気持ちを込めて軽く頭を下げます。
参道に砂利が敷かれているところも多いですが、これは玉砂利というものです。
玉は御霊や魂という意味があり、参道を清める効果があります。
参拝者が歩いている時に泥はねを防いだり景観を美しくしたりと、実用的な面も持ち合わせています。

お賽銭に関する作法

次にお賽銭に関する作法もあるので知っておきましょう。
人混みの中での参拝では後ろからお賽銭を投げ入れる人がいます。
これは神様にとても失礼な行為で、絶対に避けなければなりません。
相手が神様でなくても、お金を投げ与えることは人との信頼関係を崩してしまいます。
会社の上司や取引先にはできないことでも、姿が見えない相手にはやってしまうのが残念なところです。
そもそもお賽銭は神様からいただいた日頃の幸せに対するお礼です。
感謝を伝えながら、参拝をして他のお願いも叶えてもらおうというのが参拝となっています。
お金がお供えできなかった時代では米を代わりに使っていたこともあります。
大事なのは大金を賽銭箱に入れることではなく、真心を込めて感謝を伝えることです。
幸せに暮らせた日々に見合う丁寧な作法が必要といえます。

生理中に参拝するのは好ましくない

女性に関しては生理中に参拝するのは好ましくないと捉えられることが多いです。
これは神様が穢れを嫌うことに関係しています。
穢れとは不浄な状態で忌まわしいものとされ、特に高齢の世代で生理中の参拝はタブーと考えられてきました。
現代社会では女性の生理に対する理解は進んでおり、穢れの解釈が難しくなっています。
穢れは汚れを連想させるのも、神社が女性を蔑視しているようなイメージを与えています。
しかし穢れは汚れのことではなく、「気枯れ」という意味を持ちます。
気枯れとは体や気持ちが落ち込んでいる状態で、女性だと生理前や生理中に心身のバランスが崩れてしまう経験をする人も多いです。
生理中は生命力が低下しているので、無理して参拝せずに回復に努めてくださいという気持ちが込められています。

生理や出産による出血は赤不浄と呼ばれていた

別の理由では生理や出産による出血は赤不浄と呼ばれていました。
血液は赤色であり、赤は火を連想させます。
これも生命力と深い関係があり、血液が流れ出ることは生命の源を失うことと恐れられていました。
出産は出血を伴うので、命の危機に陥る出産や生理が穢れとして扱われるようになりました。
この穢れは周囲の家族にも影響が出たので、大工や漁師は仕事を休んだといわれます。
お宮参りで祖母が赤ちゃんを抱き抱えるのは、赤不浄が75日ほどかけないと降りないと考えられていたためです。
現代の価値観とはかけ離れていますが、生理に限らず体調が悪い時の参拝は避けるのが賢明です。

犬や猫などのペットも連れて行くことはできない

穢れという観点では犬や猫などのペットも連れて行くことはできません。
ペットは大切な家族ですが、獣は穢れとして扱われます。
神社によっては神様の使者が祀られており、それらはオオカミなど獣の姿をしています。
犬や猫と相性が悪い可能性が悪く、ペットを連れて行くとお願い事を聞いてもらえないこともあります。
中には猫神社など動物の厄払いを専門に行っているところもあるので、ペットを連れて行きたい時に選ぶと良いです。

パワースポットだからといって安易に訪れない

さらにパワースポットだから、話題になっているからという理由で安易に訪れるのもおすすめしません。
祀られている神様は必ずしも優しい存在ではなく、元々は怨霊ということも多いです。
例えば縁切りで有名な京都の安井金比羅宮は崇徳天皇が祀られています。
崇徳天皇は天下に大混乱をもたらす怨霊として描かれることもある祟り神です。
SNSではここで苦手な上司や別れたい配偶者との縁切りを願ったところ叶ったという投稿が多く見られます。
実際に効果があると知れば情報は拡散され、強力なパワースポットとして訪れる人も増えます。
しかし人気の観光地として知名度を広げても、参拝者の黒々とした気持ちは変わりません。
軽はずみな気持ちで参拝して、悪い気の影響に触れることは危険です。

まとめ

神社はその神様をよく知った上で、礼節をわきまえながら丁寧にお参りしましょう。

 

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